09.固化型けい酸塩系表面含浸材と無機系表面被覆材の付着強さ試験
固化型けい酸塩系表面含浸材の下地改質工への適用性
固化型けい酸塩系表面含浸材と無機系表面被覆材の付着強さ試験
1. 試験概要
固化型けい酸塩系表面含浸材が、無機系表面被覆材の付着性を阻害しないことを、固化型けい酸塩系表面含浸材塗布後、ポリマーセメントモルタルを施工した試験体での付着強さ試験により確認した。
2. 試験体
基板
モルタル基板 普通ポルドランドセメント使用
配合:水セメント比(W/C)= 55 %
寸法:角柱100×100×400 mm
JSCE-K 572に準拠して作成
表面含浸材
固化型けい酸リチウム系表面含浸材:L-OSMO固化型KK(標準塗布量300 g/㎡)
ポリマーセメントモルタル
A社ポリマーセメントモルタル :水利施設補修用
B社ポリマーセメントモルタル :土木用
C社ポリマーセメントモルタル :土木用(早硬タイプ)
プライマー :メーカー推奨品を使用
3. 試験方法
JSCE-K 572に準拠して作成した基板に【L-OSMO固化型KK】を標準量塗布し、JSCE-K 572に準じて28日間の養生後、ポリマーセメントモルタルを10 mm厚で施工した。施工後28日間経過後、JIS A 1171「ポリマーセメントモルタルの試験方法 7.4 接着強さ試験」に準じて付着強さ試験を行った。
4. 試験結果
試験結果(接着強さ、破断箇所)を表1~3に示す。
固化型けい酸塩系表面含浸材【L-OSMO固化型KK】の無塗布・塗布で接着強さに大きな差異は見られなかった。
固化型けい酸塩系表面含浸材が、ポリマーセメントモルタルの付着性を阻害することは確認されなかった。
※含浸しきらず表面に残存した薬剤の洗浄は必要です。
※本試験結果をもって全ての表面被覆材と【L-OSMO】シリーズの付着性を保証するものではありません。施工の際は、サンプルをご提供しますので相性確認をお願いします。