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23.けい酸塩系表面含浸材の暑中コンクリートへの適用性
耐熱透水性試験(恒温槽)まとめ

【けい酸塩系表面含浸材】の暑中コンクリートへの適用性

散水してから施工することでコンクリート表面温度が高い場合でも改質(緻密化)できます

暑中コンクリートにおいても、施工面への散水を行えば【けい酸塩系表面含浸材】は、コンクリート表層部を緻密化することが出来ます。コンクリート表層部の緻密化により、コンクリートへの劣化因子(水分・塩化物イオン・二酸化炭素)の侵入を抑制できるのでコンクリート構造物の長寿命化が期待できます。


 


【けい酸塩系表面含浸材】の特徴まとめ



  • コンクリート表層部を緻密化し、劣化因子の侵入を抑制します。

  • 0.2 mm以下のひび割れを閉塞します。

  • コンクリート表層部を副作用なく改質します。

  • 他の補修工法に比べ手軽に施工できコストパフォーマンスもよいです。

  • コンクリート表層部に含浸し、表面には残存しないので、浮き・剝がれとは無縁です。


耐熱透水性試験(恒温槽)

当社の【けい酸塩系表面含浸材】である【L-OSMO】シリーズを用いた恒温槽で表面温度を35 ℃以上に加熱した試験体での透水量試験で、【L-OSMO】シリーズ塗布によるコンクリートの遮水性向上により緻密化を確認しています

試験方法


試験体を恒温槽(設定温度:70 ℃、設定湿度:40 %)に入れ2時間加熱した。加熱条件は、2時間加熱後の試験体表面温度が40~45 ℃になるように設定した。


加熱後の試験体に散水養生をしてから、【L-OSMO】シリーズを塗布し、7、14日間気中養生した後、透水量試験を行った。


 



 


耐熱透水性試験結果(恒温槽)

反応型けい酸ナトリウム系表面含浸材【L-OSMO反応型XP】


【L-OSMO反応型XP】の塗布による遮水性向上により緻密化を確認しました



 


反応型けい酸塩混合型表面含浸材【L-OSMO反応型SG】


(けい酸リチウム・けい酸ナトリウム・けい酸カリウム配合)

【L-OSMO反応型SG】の塗布による遮水性向上により緻密化を確認しました



 


固化型けい酸塩系表面含浸材の暑中コンクリートへの適用について

固化型けい酸リチウム系表面含浸材【L-OSMO固化型KK】も同様に散水してから施工することで暑中コンクリートの改質(緻密化)が期待できます


 


反応型けい酸塩混合型表面含浸材【L-OSMO反応型SG】の主成分には、けい酸リチウムが含まれているので、固化型けい酸リチウム系表面含浸材である【L-OSMO固化型KK】も同様に暑中コンクリートの緻密化が期待できます。


 


既設コンクリート構造物には【固化型けい酸塩系表面含浸材】、新設コンクリート構造物には【反応型けい酸塩系表面含浸材】をそれぞれ使い分けてインフラ長寿命化にお役立てください。


 


※施工要領の通り【L-OSMO】シリーズの施工環境が30 ℃を超える場合には、施工面に散水(水道水)が必要です。


 


 


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