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24.反応型けい酸塩系表面含浸材の暑中コンクリートへの適用性
耐熱透水性試験(恒温槽)

耐熱透水性試験(恒温槽)

1. 試験概要

反応型けい酸塩系表面含浸材が暑中コンクリートを改質(緻密化)することを、恒温槽で加熱した試験体での透水量試験により確認した。


 


2. 試験体

基板


モルタル基板 普通ポルドランドセメント使用


配合:水セメント比(W/C)= 50 %


寸法:角柱100×100×400 mm


 


表面含浸材


反応型けい酸ナトリウム系表面含浸材:L-OSMO反応型XP(標準塗布量400 g/㎡)



 


3. 試験方法

試験体を恒温槽(設定温度:70 ℃、設定湿度:40 %)に入れ2時間加熱した。加熱条件は、2時間加熱後の試験体表面温度が40~45 ℃になるように設定した。


加熱後の試験体に散水養生をしてから、【L-OSMO反応型XP】を塗布し、7日間気中養生した後、透水量試験器を貼付け、注水後試験を開始した。JSCE-K 572に準じて7日間経過後の透水量を比較し透水抑制率を算出した。


 



 


4. 試験結果

7日間経過後の透水量(3ヶ所平均)を表1に示す。


 



 


反応型けい酸塩系表面含浸材塗布による表面温度35 ℃以上のコンクリートの遮水性向上により、緻密化が確認された。


暑中コンクリートに反応型けい酸塩系表面含浸材を適用することは問題ないと思われる。


 


※施工要領の通り【L-OSMO】シリーズの施工環境が30 ℃を超える場合には、施工面に散水(水道水)が必要です。


 


 


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